老人性肺炎は大変危険です
老人性肺炎と呼ばれるものは、年配の方の死因の中でもトップに挙がる大変危険な病気です。
ことさら頭に入れておくべきなのが、「誤嚥性肺炎」と言われる病気です。
普通であれば、食品がうっかり気管に入ってしまっても、咳き込んで異物を吐き出すことができます。
けれど、歳を重ねることで吐き出すための力が減少したりすると、気管から異物を取り出すことができなくなるのです。
こうしたことが原因で誤嚥性肺炎に発展してしまうのです。
これについては、年配者なら、全ての人が注意しなくてはなりません。
年配者になってくると病気にもなりやすく、寝たきりの状態も増えていくはずです。
そのようなことになると、一層誤嚥する可能性が増加します。
最初は異物が気管に入るようなことがあれば、寝たきりのままでも体が異変に気が付き、除去しようとします。
でも、誤嚥が定期的に行われると、徐々に体がそれに慣れてしまい、吐き出そうとする力が減少してしまいます。
老人の方は何か食べるときに誤嚥しやすくなるので、とりわけ食事の際には気をつけましょう。
食事を行う前に水を飲むことなどして、これから食事をすることを体に知らせるといいですね。
なんとなく飲み込むと誤嚥の危険性が高まるので、意識して食事を行うことも肝心です。
そしてさらに、食後すぐに横になると、これも誤嚥の原因になってしまいます。
体の調子がおかしいと感じた場合は、肺炎の疑いも考慮に入れ、初めのうちに治療を開始することが肝心です。
体力が落ちる年齢になったら、十分に警戒しましょう。